令和6年度、さいたまYEGは創立20周年を祝います。この歩みは、地域を支える青年経済人として勇気と情熱を傾けてこられた諸先輩方が築き上げてきた歴史であり、功績であります。往古来今、先人への「感謝」と「敬意」の気持ちを胸に、次の20年に向け、さいたまYEGの未来を創る一歩を踏み出してまいります。

VUCA(ブーカ)時代と言われる現在、地域社会だけでなく、日本、世界と情勢は複雑に不確実に変動しています。新型コロナ感染症の終息から、未だ止まない紛争問題による物価高騰やデジタル技術の急速な進化など、私たちを取り巻く環境は常に変容しています。中でも日本が抱える大きな問題のひとつに、急速に進んでいる少子高齢化、それに伴う働き手不足、生産年齢人口の減少があります。さいたま市は幸いなことに人口増加率は全国上位に位置し、住みよい街としての知名度もありますが、いずれ避けられない問題となる時期が到来するでしょう。この課題を解決するため会のグローバル化に取り組みます。既に日本YEGでは世界各地における交流を推進していますが、今年度、当会では「国際ビジネス委員会」を設立し、中期ビジョン2023にある「広域かつ多様なビジネスマッチングの機会を創出」に注力し、日本YEGとの連携や海外経済団体との交流を目指します。
また、令和6年度はYEGの本質である「研鑽・交流」に注力します。特に交流には多くの可能性があります。交流から得られる可能性をメンバーの皆様に体感してもらえるような活動を行ないます。当会活動を機に自らの資質を向上させ、魅力ある会として新たな仲間が増えていく環境を作ってまいります。当会が開催する事業例会では、ひとつの事業を皆で作り上げることや、仲間が準備した事業に参加することで得られた学びを自己研鑽に活かすことができます。それを自企業の発展につなげ、さらには地域の発展へと拡げてまいります。それらの行動がもととなり、いずれは社会貢献になると信じています。
YEGにおける交流とは、さいたまYEG内だけに留まりません。埼玉県連、関東ブロック、日本YEGといった埼玉県内や関東各地のYEG、そして日本全国に広がるYEG、海外経済団体と交流ができる場があります。当会はそれぞれとの関係強化を長年培ってまいりました。本年も次代へ可能性を拡げられる土壌を整えるため、更なる関係深化に努めてまいります。

今年度スローガンには「Trial & Error～YEG,BE HAPPY～」を掲げました。挑戦しなければ失敗も生まれませんが、新しいものが生まれることはありません。変動性の高い社会では価値観や社会構造の変化、さまざまな技術の進化などによって、大きな変化が起きるでしょう。そして、このような変化に柔軟に対応できるか否かが、地域・自企業において重要な課題となります。先ずは挑戦をする勇気、そして失敗を恐れない勇気を抱き、メンバーの皆さまと「Trial & Error」を繰り返しながら、未来へ歩を進めてまいります。
私は皆さまと一緒にYEGを楽しみます。どうか私と一緒にYEGを楽しんでください。そして、私たちのYEGを全員で盛り上げて「HAPPY」な気持ちを共感しましょう。